数値
2007年03月10日
by 鎌谷 律脩
事業を行う上でプロセスも大切ですが、運営のバロメーターは結果としての数値がものを言います。「数字」と聞いただけで「苦手・嫌い」と拒絶反応を示していた私が、いつからか「面白い・得意」に変わったのは、紛れも無く恩師のお陰であります。
お話した事もありますが独立するまでの過程において、2年間ほど経営コンサルタントの恩師に従事していた時期がありました。外食業の会社を2度IPO(株式公開)させるほどの凄腕、といっても未だにその実力を推し量る事はできないような雲の上の存在でありますが・・・
さて、最近その師匠から教えて頂いていた時期の資料を読み返す事がよくあります。その中でも、戦略(方向性)や 戦術(戦略を成し遂げる為の方法)に関する資料はもちろんの事、その実態を明確にしてゆくための取得必要データと数値分析法は、今でも鎌屋にとって貴重な資料の一部と認識しております。
ではなぜ「数字」が「面白い・得意」になったのか。それはいたって簡単な事で、教えて頂いた事により「数字」が「変化」をする事が面白く、その結果立てた戦略や行なった戦術の検証作業に結びついているからだと想います。
ゴルフの打ち方を教えてもらって、スコアが伸びる実感。ロールプレイングゲームを少しずつクリアし、次のステージに進める喜び。例えが悪いかもしれませんが、当時そんな感覚で毎日ワクワクしていた記憶があります。
例えば原価、人件費から始まり、利益(損益計算書)を変化させる為の分析、貸借対照表を変化させる為の材料相関(発注実績・在庫回転)の分析などなど。その結果出てくる管轄店舗の年間、四半期、月次の決算書は、健康診断の結果発表のようなもので、健康か不健康か一目瞭然でもありますしなによりリアリティであります。
そして「経営はバランスが大切」と色んな意味で言われる事がありますが、例えばその決算書によって今は成長拡大(攻撃)と安定・休憩(守備)のどちらに重点を置くのかといった経営戦略のバランスにも関係してきます。
もう一つのバランス例。外食業は支払いサイトより収入サイトが早いため、赤字でも会社を何とか回す事が可能な時があります。しかしある一定の年商を超えてくると何とかならない事があります。決算書が読めないと、数%の動きをつかんでいないと致命傷になる場合があります。例えば3%という数値。微々たる数値と思いがちですが、年商5億の3%と考えたら・・・
更にはキャッシュフローのバランス例。今一番私自身留意している計算書ですが、営業活動・投資活動・財務活動の各キャッシュフローのバランスから導かれる分析は、例えば融資を受ける際の格付けにも用いられます。ケース判定は金融機関によって8段階や10段階など様々のようですが、今は数値を打ち込むだけで適か否かを判断できるシステムがあるそうで、例えばBプラス判定なら融資は受けられるのに、Bなら拒否。その差は僅かな事もあるのでしょうが、こちらも致命傷になる事がありますからね。
そういえば・・・当分健康診断に行ってないなー。
私の体はどんな数値が出るんだろうか(笑) 久しぶりに決算してきます(^_^;)





